よくあるご質問 - FAQ –

1)環境DNA技術はどのような分野で活用されていますか?

環境DNA技術は、以下のような幅広い分野で活用されています。
✅ 水産資源管理:魚類の分布調査や絶滅危惧種のモニタリング
✅ 生態系保全:外来種の早期発見や生態系の評価
✅ 環境アセスメント:開発プロジェクト前後の生物多様性評価など。

2)環境DNA分析はどのくらいの精度で生物を特定できますか?

環境DNA分析の精度は、サンプルの質やターゲットとする生物群、使用する分析手法によって異なりますが、一般的に種レベルでの特定が可能です。ただし、近縁種の識別には特異的なプライマーの設計や、より詳細なゲノム解析が必要になる場合があります。また、DNAの分解が進んでいると、正確な検出が難しくなることもあります。

3)環境DNA調査で外来種の早期発見は可能ですか?

環境DNAは 外来種の早期発見 に非常に有効なツールです。
従来の目視調査や捕獲調査では発見が難しい侵入初期の個体や、深みに隠れた生物もDNAの痕跡を解析することで検出できます。
✅ すでに国内外で多数の外来種モニタリング実績があります。
✅ 特定の外来種に特化したDNAプライマーを用いたより高感度な検出が可能です。
✅ 河川・湖沼・海洋など幅広い環境で適用可能です。

4)環境DNA技術を自社の研究や調査に活用したい場合、どのように相談すればよいですか?

まずは お問い合わせフォーム からご連絡ください。
目的やご希望に応じて、最適な手法や調査プランをご提案いたします。
ご相談の際に、以下の情報をお知らせいただくとスムーズです。
✅ 目的(生物多様性評価、外来種検出、水産資源調査など)
✅ 対象エリア(河川、湖沼、海洋、その他など)
✅ 対象生物種(特定の種か、生物群か)
✅ 調査頻度・期間(スポット調査 or 定期モニタリング)
✅ ご予算感(大まかな費用イメージ)

5)川や海以外の水を分析することが可能ですか?

可能です。
湖沼、池、水田、地下水など、さまざまな水環境での分析が可能です。
サンプルの性質に応じた適切な前処理を行うことで、信頼性の高い環境DNA分析を提供できます。

6)どの生物について分析することが可能ですか?

魚類、両生類、甲殻類、哺乳類、昆虫、植物、微生物など、多様な生物の分析が可能です。
ただし、特定の種についてはDNAデータベースやプライマー設計が必要な場合があります。
ご希望の生物種が対象になるかどうか、お気軽に ご相談 ください。

7)種特異的分析と網羅的分析の違いを詳しく教えてください。

網羅的分析 は、サンプル中に含まれる多種多様な生物のDNAを一度に解析する手法であり、環境全体の生物多様性の把握に適しています。
一方で、種特異的分析 は、単一の生物種の有無を調べるための分析です。
qPCR技術を用いて対象種のDNAだけをより高感度に検出・定量するため、外来種の早期発見や特定の生物のモニタリングに適しています。

8)同じ地点で種特異的分析と網羅的分析を両方行いたい場合、採水は2回行わなければいけませんか?

基本的には1回の採水で両方の分析を行うことが可能です。
ただし、必要な水量やフィルター処理の方法が異なる場合があるため、事前に ご相談 ください。

9)過去に採水して得られたDNAサンプルを再分析することは可能ですか?

適切に保存されていれば再分析が可能です。
冷凍保存(-20℃以下)されたDNAサンプルは比較的安定していますが、保存期間が長いとDNAが分解する可能性があるため、分析の可否については事前に ご相談 ください。

10)採水場所はどこで、どのように行えば良いですか?

採水場所は、調査目的に応じて選定する必要があります。
一般的には、生物のDNAが十分に含まれる場所(流れの緩やかな場所や水深が適度な場所)が適しています。
採水方法については、事前にご提供するマニュアルに沿って、採水キットを使用して行ってください。

11)採水する水量が1Lに満たない場合でも分析可能ですか?

可能です。
一般的には1L程度の水量を推奨しますが、水量が少ない場合でも高感度な分析手法を用いることで検出できる可能性があります。
少量サンプルでの分析をご希望の場合は、事前に ご相談 ください。

12)採水キットを汚損してしまった場合はどのようにすれば良いですか?

採水キットが汚損した場合は、新しいものと交換が必要です。
早めにご連絡いただければ、代替キットを手配いたします。

13)納期を教えてください。

標準的な納期は、2~3週間です。
ただし、解析内容やサンプル数によって変動するため、お急ぎの場合は事前に ご相談 ください。
また、特急対応(最短:4日間での納品実績有り)も可能ですので、お気軽に ご相談 ください。

14)分析報告書に載っている数字はどういった意味がありますか?

分析報告書には、対象種のDNAがどれくらいの量含まれていたかを示す コピー数(種特異的解析の場合) や リード数(網羅的解析の場合) などのデータが記載されています。
これにより、生物の存在の有無や、相対的な存在量の推定が可能です。
詳細な解釈については、レポートと併せてご案内いたします。

15)分析について、DNAの抽出のみを依頼することは可能ですか?

可能です。
DNA抽出のみを行い、ご希望の形式で提供することができます。
抽出後のDNAサンプルの保存や取り扱いについても ご相談 ください。

16)持ち込んだ抽出DNAの分析を依頼することは可能ですか?

可能です。
すでに抽出済みのサンプルをお持ち込みいただき、シーケンス解析や定量解析のみを行うことができます。
事前にサンプルの状態を確認させていただきますので、 ご相談 ください。

17)環境DNA分析結果レポートアプリのみの提供は行っていますか?

現時点では、環境DNA分析結果レポートアプリ単体での提供は行っておりません。
アプリは当社の分析サービスと組み合わせてご利用いただく形になります。
導入をご検討の際は、詳細をご案内いたしますので、 お問い合わせ ください。

TOP